作家モーリス・ブランショ最大の著書にして、
今日の文学・哲学・思想へ多大なる影響を与え続ける伝説の評論集。
原著刊行から半世紀、ついに全訳完結!
湯浅博雄/上田和彦/郷原佳以 訳
不可能と対峙せよ──言語活動の最深部を問う究極の対話が始まる。
ISBN:978-4-480-77551-1/本体4500円+税/A5判
1 思考と不連続性の要請 / 2 このうえなく深い問い / 3 言葉を語ることは見ることではない / 4 大いなる拒否 / 5 未知なるものを知ること / 6 言葉を保ち続ける / 7 第三類の関係──地平のない人間 / 8 中断──リーマン面のうえにいるように / 9 複数性の言葉
詳細を見る湯浅博雄/岩野卓司/上田和彦/大森晋輔/西山達也/西山雄二 訳
意味と決別せよ──哲学から文学へ。その限界の先に何が見えるか。
ISBN:978-4-480-77552-8/本体5900円+税/A5判
1 ヘラクレイトス / 2 尺度、嘆願者 / 3 悲劇的思考 / 4 断言(欲望、不幸) / 5 破壊できないもの / 6 ニヒリズムについての考察 / 7 地獄についての考察 / 8 忘却、非理性 / 9 限界‐経験 / 10 分析の言葉 / 11 日常の言葉 / 12 無神論とエクリチュール、人間主義と叫び / 13 時代の変化について──回帰の要請
詳細を見る湯浅博雄/岩野卓司/郷原佳以/西山達也/安原伸一朗 訳
外へ、純粋なる外部へ──終わりなき対話の果てに開かれた世界とは。
ISBN:978-4-480-77553-5/本体5200円+税/A5判
1 最後の作品 / 2 残酷な詩的理性──飛翔への貪欲な欲求 / 3 ルネ・シャールと中性的なものの思考 / 4 断片の言葉 / 5 忘れがちの記憶 / 6 夜のように広々とした / 7 言葉は長々と歩まねばならない / 8 ヴィトゲンシュタインの問題 フローベール ルーセル / 9 バラはバラであり…… / 10 アルス・ノーヴァ / 11 アテネーウム / 12 異化効果 / 13 英雄の終焉 / 14 語りの声──「彼」、中性的なもの / 15 木の橋──反復、中性的なもの / 16 もう一度、文学 / 17 賭ける明日 / 18 書物の不在
詳細を見る文芸批評の金字塔
プルースト、アルトー、マラルメ、クローデル、ボルヘス、ブロッホらを対象に、
20世紀フランスを代表する批評家が、その作品の精神に迫る。
来るべき書物(ちくま学芸文庫)
モーリス・ブランショ 著 , 粟津 則雄 訳
定価:本体2000円+税 ISBNコード:978-4-480-09506-0 刊行日:2013/01/09
詳細を見るブランショの思想的遺言
とも言うべき書
G・バタイユが孤独な内的体験のうちに失うという形で見出した〈共同体〉。
そして、M・デュラスが描いた奇妙な男女の不可能な愛の〈共同体〉。
明かしえぬ共同体(ちくま学芸文庫)
モーリス・ブランショ 著 , 西谷 修 訳
定価:本体1200円+税 ISBNコード:978-4-480-08351-7 刊行日:1997/06/10
詳細を見るモーリス・ブランショ
1907年─2003年。20世紀フランス最大の作家・批評家。両大戦間期、非順応的な右派の若手の論客として知られる。その傍ら小説を書き始め、戦中には思想的立場を転換し、レヴィナス、バタイユらと親交を深めながら、文学のみならず哲学・思想にも関わる評論を書くようになる。戦後は創作とともに、文学・芸術の根本的、本質的諸問題に関わる評論を数多く発表。また、アルジェリア独立戦争および68年5月「革命」に際しては、鋭く体制を批判する発言と活動を行い、その後も拒否の精神を示し続けた。小説作品に『謎の男トマ』『死の宣告』『望みのときに』『私の死の瞬間』、評論に『踏み外し』『文学空間』『来るべき書物』『終わりなき対話』『友愛』『明かしえぬ共同体』など、いずれも現代文学・現代思想を語る際に欠かせない著作を遺した。