戦後入門 加藤典洋 著
JANコード 9784480068569 本体 1,400 円+税 ちくま新書
わたしたちよ、これでいいのか?
日本はなぜ「戦後」を終わらせられないのか。その核心にある「対米従属」「ねじれ」の問題の起源を世界戦争に探り、平和憲法の大胆な書き替えによる打開案を示す。
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- I
- 対米従属——『アメリカの影』再訪
- 1
- 「対米従属」の後退
- 2
- 対米従属の内面化
- 3
- 江藤淳のジレンマ
- II
- ねじれ——『敗戦後論』再見
- 1
- 独立と「ねじれ」
- 2
- 戦争の死者とわれわれ
- 3
- 憲法と制定権力
- I
- 世界戦争の準備——第一次世界大戦
- 1
- 敗戦国の研究——『敗北の文化』
- 2
- 国際コミュニティの成立——
レーニンとウィルソン
- II
- 世界戦争の完成——第二次世界大戦
- 1
- 認識上の落差
- 2
- 世界戦争の発明
- 3
- 「枢軸国」と「ファシズム」
- III
- 世界との距離——日本の「大義」
- 1
- 人種差別の撤廃——ヴェルサイユ会議
- 2
- 植民地の解放——大東亜会議
- IV
- 「戦後」の水源
- 1
- 戦争モデルの再成形
- 2
- 劣化と修復
- I
- 理念から大義へ
- 1
- 原爆の使用と無条件降伏
- 2
- 「理念」からの呼びかけ
- II
- 原爆を投下すること
- 1
- 声明について
- 2
- 投下と「回心」
- 3
- 批判から「神話」へ
- III
- 原爆を投下されること
- 1
- 無条件降伏と抵抗
- 2
- 沈黙とことば
- 3
- 批判が孤立するわけ
- 4
- ただの人の立場
- I
- 敗戦後日本の成立
- 1
- 平和憲法と戦争体験
- 2
- 憲法九条をささえた三つの力源
- II
- 戦後型の顕教・密教システム
- 1
- 吉田ドクトリンと戦後の顕教・密教システム
- 2
- 顕彰、批判、再評価
- 3
- システムの崩壊と政治のð解凍?
- I
- 憲法九条と国連中心主義
- 1
- 占領の終わりと基地撤廃の主張
- 2
- 憲法九条と国連
- 3
- 国連中心外交——
R・ドーアの贈り物(1)
- 4
- 「誇り」について
- 5
- 自衛権の問題
- II
- 核の廃絶と非核条項
- 1
- 核管理、国連、NPT
- 2
- 「核のない世界」とは何か
- 3
- 「核抑止」と「核廃絶」
- 4
- 新「核兵器管理」体制——
R・ドーアの贈り物(2)
- III
- 対米独立と基地撤廃条項
- 1
- なぜ基地撤去が必要か
- 2
- なぜ護憲では不十分なのか
- 3
- フィリピン・モデルとその教訓
- 4
- 基地撤廃条項と矢部方式