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エッセイや物語、詩や手紙、レシピなど、言葉が持つ不思議な力に出会える多彩なアンソロジー。
語感を磨くレトリック選
中高生のための表現読本
石丸恵彦/向坂くじら/澤田英輔/森大徳 編
978-4-480-91748-5 本体900円+税
「読む」と「書く」をつなぐ――エッセイ、物語、詩、手紙、レシピなど32篇を収録。表現力を養う手引き、レトリック解説も充実。言語感覚を磨くはじめの一冊。
指導用CD-ROM(本文データ・手引き/解答データ)完備
編者のことば
言葉には不思議な力があります。
たとえば、本を開いたとき。そこに載っているのはページの上の黒い文字でしかないはずなのに、いつの間にか私たちは、その世界の中に入り込こんでいます。見たことのない景色、会ったことのない人、経験したことのない感覚が、まるで目の前や自分の中に広がるかのように。
目 次
巻頭エッセイ 安房直子「言葉と私」
【第1章】日々を見つめる
古賀及子「ケーキに隙間をみつけてくやしくて泣いた」
中谷宇吉郎「線香花火」
有元葉子「大根とスペアリブの煮物」
ポール・ギャリコ/灰島かり訳「猫語の教科書――椅子」
杉本真維子「天国への日帰り」
【第2章】感覚を通して
中島敦「南洋から息子に宛てた手紙」
矢萩多聞「カトマンドゥ」
向田邦子「消しゴム」
姜恩喬/茨木のり子訳「眼」
管啓次郎「川が川に戻る最初の日」
アレン・ネルソン「『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』」
【第3章】イメージを重ねる
三角みづ紀「孵化する日まで」
岡田淳「ドリトル先生の台所」
少年アヤ「薄やみにぼんぼり」
永井玲衣「水中の哲学者たち」
奈倉有里「クルミ世界の住人」
【第4章】語りから生まれる
岸本佐知子「七月の私」
江戸川乱歩「人間椅子」
伊藤泰充「平坦な男たち」
川上未映子「私はゴッホにゆうたりたい」
石牟礼道子「苦海浄土――ゆき女きき書」
【第5章】言葉がひらく
萩原朔太郎「蛙の死」
安土萌「海がくる」
フランツ・カフカ/池内紀訳「父の気がかり」
神保璟一郎「第九交響曲」
粕谷栄市「真贋」
いしいしんじ「土」
【第6章】わたしから世界へ
小川洋子「外野手の肩」
藤原辰史「縁側のタバコ」
池田晶子「雨の風景 心の風景」
森田真生「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」
【終章】書くことへの誘い
向坂くじら「『あとで書こう』と思うとき。」
巻末詩 谷川俊太郎「三つのイメージ」
内容見本
「読む」ことが「書く」ことにつながる
1作品5~10分程度で読める長さ。朝読や多読にも最適。
読む喜びを味わえる作品32篇を精選。さまざまなレトリックに触れ、言語感覚を磨いていけます。教育漢字外は、教材初出にルビをつけているので、中学生にも最適。

①表現の手助けとなる問題つき
脚問マンガと手引きが、表現を味わう力・書く力をサポートします。

②レトリック解説やコラムが大充実
随筆、小説指導の新しいアプローチ。「読む」指導が「書く」力につながります。
・言葉のはたらきに注目した章構成。
・章末の「レトリックへの道標」、巻末の「表現と向き合うレトリック的視点」「表現を彩るレトリック技法」で表現技法を詳しく解説。

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