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- 雑誌
- 2020.7.12
- 「サンデー毎日」で工藤美代子さんに紹介されました。
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- 新聞
- 2020.7.11
- 毎日新聞読書面に内田麻理香さんによる書評が掲載されました。
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- 新聞
- 2020.7.11
- 朝日新聞「売れてる本」に川端裕人さんによる書評が掲載されました。
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- 新聞
- 2020.6.16
- 朝日新聞「天声人語」で紹介されました。
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- 新聞
- 2020.6.14
- 朝日中高生新聞で紹介されました。
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- WEB
- 2020.6.11
- 「フライヤー」より要約が配信されました。
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- 新聞
- 2020.6.1
- 読売新聞夕刊で紹介されました。
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- 新聞
- 2020.5.31
- 神奈川新聞読書面で紹介されました。
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- WEB
- 2020.5.13
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「東洋経済オンライン」で印南敦史さんによる書評が配信されました。
「伝染病で26年以上も隔離された女の数奇な人生」
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- 新聞
- 2020.5.11
- 産経新聞文化面で紹介されました。
料理人として働いていたメアリーは、腸チフスの無症候性キャリアとして、本人に自覚のないまま雇い主の家族ら50人近くに病を伝染させたことで有名になり、チフスのメアリー(Typhoid Mary、タイフォイド・メアリー)という通称で知られている。
彼女は14歳の時にアイルランドからニューヨークに移住したアイルランド系アメリカ人で、多くのアイリッシュ同様に貧しかったが、料理の腕が買われ、住み込みの家政婦として働いていた。ただ、住み込み先を変えるたびにその家から感染者が出ていた。
衛生官のジョージ・ソーパーによる詳しい調査の結果、感染源がメアリーにあると確信。そこで医師をメアリーに向かわせ、保菌者であるかどうかの検査を要求したが、メアリーは逆上して騒ぎを起こし、とうとう警官がでて強制的に彼女の便を回収、隔離することになる。
納得しないメアリーは怒り狂い、ニューヨーク市衛生局を相手に隔離の中止を求めて訴訟を起こす。センセーショナルな記事は世間の注目を集め、Typhoid Maryとしてその名が広く知れ渡るようになる。裁判は衛生局が勝利したものの、一般の人と接触しないこと、料理の職にはつかないことを条件に隔離が解かれる。
しかし、しばらくして彼女は失踪する。そして5年後に居所が判明するのだが……
ある料理人の運命/料理を介した死?/主人公の名前/個人と全体の利害対立/歴史のなかの「善と悪」?/悲しみという感動/基礎資料
事件以前のメアリー/チフス患者の発生/賄い婦の「履歴」/最初の接触/衛生局への依頼/公衆衛生という権力/ソーパーとメアリー/ノース・ブラザー島/治療の試みと検査/命名/最初期の社会的反響
腸チフス/チフスと戦争/チャールズ・シェイピン/腸チフスの感染原因/攻撃的公衆衛生/硫黄燻蒸と蒸気殺菌/「病気の汚物理論」の批判/周辺環境から個人へ/健康保菌者の危険性/健康保菌者という概念/這いまわるキャリアたち/小僧っ子ジンの死/衛生局のパニック/ 穣れの街/文化的錯綜のなかの囚われ人
法的な問題/「チフスのメアリー」の露わな登場/ある判例/オニールの問いかけ/メアリーの主張/孤軍奮闘のメアリー/判決が下る/やや唐突な解放
自由になって/恋人の死/婦人科病院での発見/風向きが変わる/キャリア・リスト/有名なキャリアたち/メアリーの再検査/隔離の必要性は?/歴史の吹きだまりのなかで/仕事に就</一日旅行/小さな宇宙/卒中の発作/葬式
一般名詞化するメアリー/勝ち馬に乗る歴史/髑髏とフライパン/小説のなかのメアリー/象徴化する「チフスのメアリー」
エマージング・ウイルス/エイズ/都市伝説/邪悪なゼロ号患者?/繰り返されうる構図/一人の人間がつむぐ歴史