東京大学大学院総合文化研究科教授。1947年札幌に生まれる。北海道大学文学部卒。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大学客員研究員などを歴任。専門はイスラーム地域研究と国際関係史だが、近年は世界史と日本史をつなぐ問題意識をもって、文化審議会、日本アラブ対話フォーラム、日中歴史共同研究委員会などの委員としても活動。多分野の読書家として知られ、時代と地域を横断して歴史を語れる数少ない一人。主著に『岩波イスラーム辞典』(共編著、岩波書店)、『歴史の作法』(文春新書)、『帝国と国民』(岩波書店)、『嫉妬の世界史』(新潮新書)、『歴史と外交』(中央公論新社)など。2006年4月に紫綬褒章を受章。ほかに、発展途上国研究奨励賞、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞(二回)、吉野作造賞、司馬遼太郎賞などを受賞。