筑摩書房の教科書
教科書の編集方針

現在、情報化社会の中で「実用国語」化への動きが急速に進んでいます。しかし、われわれ筑摩書房の国語教科書編集委員会は、「役に立つ」という概念を根本的な所から捉え直したいと考えています。世界の成り立ちを根源から問い返し、異質な世界や他者への想像力を育んでいく「人文知」は「国語」という教科の礎(いしずえ)をなすものです。情報化社会の中でこそ、功利的なものの見方に惑わされることなく、これを批判的に相対化していく力が求められるわけで、われわれは教材の選定や編集に当たって、まず何よりもこうした奥深い知性を養成していくことを目標に掲げました。ぜひわれわれの編集方針にご賛同を頂ければ幸いです。

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