筑摩叢書359 女形の運命

歌舞伎社会の理念の体系が崩壊した時代を歌右衛門はいかに生きたか。女形を自己の運命とした近代的自我が演じた栄光と悲惨の物語を鮮やかに描く歌舞伎論の名著。

筑摩叢書359 女形の運命
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 2,349円(税込)
  • Cコード:0374
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1991/11/25
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:280
  • ISBN:4-480-01359-8
  • JANコード:9784480013590

この本の内容

本書は、昭和を生きた名女形六代目中村歌右衛門というひとつの肉体のなかに体現された「近代的自我の運命」の栄光と悲惨の物語を鮮やかに描きだした歌舞伎論の名著である。昭和49年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞作品。

この本の目次

歌右衛門―2つの事情
歌舞伎の構造―三角形の論理
中心の思想―団十郎家の系譜
神々の末裔―近代の宿命
近代人歌右衛門―洋髪の女
父と子―一つの椅子
初代吉右衛門―老いらくの恋
八ツ橋の笑い―ワライとエミ
笑いを喪った肉体―半四郎の部屋
笑いの発見―淀君の笑い
笑う肉体―歌右衛門
新しい世界―歌舞伎座の立女形
吉右衛門の死―解放された自我
「道成寺」変相―中心の孤独
肉体の幻想―三千歳の意味
荒涼たる光景―どこへ

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