筑摩叢書367 エリザベス朝の世界像

ルネサンスは中世の輝かしい夕映えであり、シェイクスピアやミルトンの率直さと剛健さは中世的な世界像に基づいていた。ルネサンス観を転倒させた名著の決定訳。

筑摩叢書367 エリザベス朝の世界像
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 2,563円(税込)
  • Cコード:0398
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1992/10/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:264
  • ISBN:4-480-01367-9
  • JANコード:9784480013675

この本の内容

従来ルネサンスは、個性を解放し近代の進歩を用意する曙の時代とされてきた。しかし実際は、燃え尽きんとする蝋燭がひときわ明るくなるような、巨大な中世の夕映えの時代だったのだ。シェイクスピアやミルトンの率直で剛健、豊饒な作品を支えているのは、中世の世界観なのだ。すなわち彼らはこう考えていた。石ころから天使に至るすべての存在は、不可視の鎖によって秩序正しくつながっており、人間は惑星の運行に対応して行動しなければならず、その惑星や恒星は天球の音楽に合せて舞踏している、と。偉大な作品の母胎が伝統と時代精神であったことを、鮮やかに実証する。ルネサンス観を転倒させた名著の決定訳。

この本の目次

秩序

存在の鎖
鎖の環
対応する諸平面
対応
宇宙の舞踏

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