視覚はよみがえる ─三次元のクオリア
脳は、すごい
回復しないとされた立体視力が四八歳で奇跡的に戻った時、風景も音楽も思考も三次元で現れた──。神経生物学者が自身の体験をもとに、脳の神秘と視覚の真実に迫る。
視覚は二〜三歳を過ぎると正常に発達しないとされる。著者も幼時に斜視だったために二次元視力しかなかった。ところが、四八歳にして彼女は奇跡的に立体視力を得る。それは劇的な変化だった。世界が3Dで見えるというだけではない。音楽も思考も三次元で現れたのだ―。神経生物学者が自らの体験をもとに、脳の驚異的な能力、視覚と脳の真実に迫る。
第1章 立体視力のない状態
第2章 混乱していた幼少期
第3章 学校での受難
第4章 どこを見ればいいのかを知る
第5章 視線を固定させる
第6章 あいだの空間
第7章 ふたつの目が一体となって見るとき
第8章 素質か環境か
第9章 視覚とその修正
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