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定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01519-8

Cコード

0395

整理番号

16

2011/04/13

判型

四六判

ページ数

368

解説

内容紹介

戦後最大の思想家と冠される吉本隆明は、何をもって「最大」とされるのだろう。本書は、吉本自身がこだわった「最後の親鸞」という考えに倣い、吉本思想の本質を「最後の吉本隆明」としてとり出す。けっして大御所にも権威にもならず、市井のなかで思索しつづけた一個の存在が、思想を生き抜くことは可能かという難問に、身をもって可能である、ということを示した、稀有な人間の姿を描く。

目次

第1章 吉本隆明という稀有
第2章 人生の辛酸と不屈
第3章 「事件」としての恋
第4章 無敵の論争、背後の含羞
第5章 独力独学による“知”の極北
第6章 片言隻句としての思想
第7章 「世界認識」×「大衆の原像」=吉本思想
第8章 一条の光射しこむ還り道
第9章 最後の吉本隆明

著作者プロフィール

勢古浩爾

( せこ・こうじ )

一九四七年大分県生まれ。明治大学政治経済学部卒業。洋書輸入会社勤務ののち執筆活動に専念。市井の一般人が生きてゆくなかで、運命に翻弄されながらも自身の意志を垂直に立て、何度でも人生は立てなおすことができると思考し、静かに表現し続けている。一九八八年、第7回毎日21世紀賞受賞。著書に『まれに見るバカ』(洋泉社)、『自分様と馬の骨』(三五館)、『結論で読む人生論』(草思社)、『ぼくが真実を口にすると 吉本隆明88語』(ちくま文庫)、『会社員の父から息子へ』(ちくま新書)ほか。

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