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筑摩選書

比喩表現の世界

——日本語のイメージを読む

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01563-1

Cコード

0381

整理番号

61

2013/02/13

判型

四六判

ページ数

304

解説

内容紹介

「睡眠は時雨空の薄日」「碧い空のかけらのように澄んだ眼」…。日本文学には豊潤にして洒脱な比喩が数多見られる。それは、あるものをそれに似た別のものになぞらえ間接的に伝える役割にとどまるものではない。作家が発見し、あるいは創作した、イメージの結晶であり世界解釈の手段である。本書では、日本近代文学選りすぐりの比喩表現を紹介し、日本語の持つイメージの根源的な力、その妙味を堪能する。

目次

第1章 感覚の表現―視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚
第2章 自然の表現
第3章 文化・社会の表現
第4章 顔の表現
第5章 体の表現
第6章 心の表現

著作者プロフィール

中村明

( なかむら・あきら )

一九三五年山形県鶴岡市生れ。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て、母校、早稲田大学の教授となり、現在、名誉教授。主な著書に、『作家の文体』『名文』『悪文』『比喩表現の世界』『人物表現辞典』(以上、筑摩書房)、『日本語語感の辞典』『日本の作家 名表現辞典』『笑いのセンス』『吾輩はユーモアである』『日本語文体論』『日本の一文30選』(以上、岩波書店)、『日本語の文体・レトリック辞典』『センスをみがく 文章上達事典』(以上、東京堂出版)、『美しい日本語』(青土社)などがある。

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