境界の現象学 ─始原の海から流体の存在論へ

河野 哲也

強く、
間断なく、
突き抜ける。

境界とは何を隔て、われわれに何を強いるのか。皮膚・家・国家──幾層もの境界を徹底的に問い直し、3・11後の世界の新しいつながり方を提示する、哲学の挑戦。

境界の現象学 ─始原の海から流体の存在論へ
  • シリーズ:
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0310
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2014/07/14
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-01602-7
  • JANコード:9784480016027
河野 哲也
河野 哲也

コウノ テツヤ

河野 哲也(こうの・てつや):1963年生まれ。立教大学文学部教育学科教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程哲学専攻修了。博士(哲学)。著書『問う方法・考える方法』(ちくまプリマー新書)、『道徳を問いなおす』(ちくま新書)、『世界哲学史8』(共著、ちくま新書)、『暴走する脳科学』(光文社新書)など。

この本の内容

皮膚は自己と環境との境界である。家は公と私を隔て、国境は国を隔てる。これら境界は本当は一体何を隔て、われわれに何を強いているのか。境界を越えるという経験はいかなる意味をもちうるのか。境界を越えて、われわれはいかに他者と出会い、世界とつながることができるのか―。幾層もの境界を徹底的に問い直し、内/外を無効化する流動的でダイナミックな存在のあり方を提示する。身体・自己・世界の関係を考察してきた著者が、流体の存在論なる新境地に挑む。

この本の目次

始原の海のディオゲネス
第1部 変身(ファッションと産まれることの現象学
見つめられることの現象学
痛むこと、癒されること
食べられること、食べること)
第2部 海と空気(流体のオントロジー
都市とウィルダネス、天井も壁もない家
家のないこと
コスモポリタニズム
海洋惑星とレジリエンス)

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