筑摩選書
日本と西欧の五〇〇年史
西尾幹二
著
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東日本大震災後の原発事故は、世界の原子力政策に大きな影響を及ぼした。欧州を牽引するドイツとフランスも同様。ドイツは二〇二二年までに全原発の停止を決め、フランスは原発依存の低減を目指しながら依然、国策として重視する。廃止を目指すにしても存続するにしても激しい対立と軋轢が起こる。日本ばかりでなく、世界が直面するジレンマである。特派員として両国で取材した記者二人が見た、独仏国内のルポルタージュ。欧州連合(EU)加盟の隣国同士ながら、対応が両極端に分かれたそれぞれの苦悩に迫る。
第1部 ドイツ編(送電網狂騒曲
迷走する最終処分場
褐炭王国の行方
放射能との闘い)
第2部 フランス編(原発村の人々
輸出される原発
地下世界と住民
フランス、再生エネへの挑戦
核融合と未来)
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