平岡聡
( ひらおか・さとし )一九六〇年京都市生まれ。佛教大学文学部仏教学科卒業。ミシガン大学アジア言語文学科留学。佛教大学大学院文学研究科博士課程満期退学。京都文教大学教授を経て、現在、京都文教大学学長。著書に『説話の考古学』『ブッダの大いなる物語』『法華経成立の新解釈』(以上、大蔵出版)などがある。
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「自業自得」「業が深い」「非業の死」…すでに日常になじみ深い“業”という言葉は、仏教思想に由来する。「自らが為した行為の結果は自らが引き受けなければならない」を基本の考えとする業の思想は自己責任的な性格の強いものであり、また、善をすすめ、悪を避けるように促す道徳思想としての一面を持つ。しかし、世の中では必ずしも善人が幸福に、悪人が不幸になるわけではない。では、業の思想はいかにして多くの人を納得させつつ、仏教の教えであり続けたのか。その歴史と論理をスリリングに読み解く!
序章 本書を読む前提
第1章 インド宗教における業思想
第2章 伝統仏教の業思想―総論
第3章 伝統仏教の業思想―各論
第4章 ブッダと業
第5章 大乗仏教の業思想
第6章 業思想と現代社会
終章 仏教の業思想とは?
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