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筑摩選書

「もしもあの時」の社会学

——歴史にifがあったなら

歴史にifは禁物だと言う。だが、そうか? この思考により、過去をよりよく理解し、歴史に埋もれた可能性を掘り起こすことができる。その可能性を説く意欲作!

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01675-1

Cコード

0320

整理番号

167

2018/11/12

判型

四六判

ページ数

272

解説

内容紹介

歴史にifはないと言われる。そうだろうか?「もしもあの時、?だったなら」というifの思考は、ある時代を生きた人々の、実現しなかった願望、失敗に終わった計画など、「ありえたかもしれない未来」の把握を可能にする。歴史に埋もれた「敗者」を救い出し、「未来」への視角を開く「歴史のif」。SFのP.K.ディック、歴史学のファーガソン、哲学のベンヤミン、社会学の大澤真幸らを取り上げその思考を検討し、「歴史のif」の可能性を指し示す。

目次

序章 歴史にifは禁物と言われるけれど
第1章 時間線を遡って
第2章 一九九〇年代日本の架空戦記ブーム
第3章 ファーガソンの「仮想歴史」
第4章 「歴史のなかの未来」学派
終章 もっともっと多くのものが
資料編

著作者プロフィール

赤上裕幸

( あかがみ・ひろゆき )

1982年生まれ。京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士後期課程修了。現在、防衛大学校公共政策学科准教授。メディア論、映像文化論を専攻。単著に『ポスト活字の考古学――「活映」のメディア史 1911―1958』(柏書房,2013)が、共著に『ソフト・パワーのメディア文化政策』(新潮社,2012)、『日本の論壇雑誌 教養メディアの盛衰』(創元社,2014)などがある。

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