種村季弘
( たねむら・すえひろ )種村 季弘(たねむら・すえひろ):1933-2004年。東京都生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な知識人として文学、美術、映画から魔術、神秘学にいたるまで多彩なジャンルにわたり執筆活動を展開した。著書に『ビンゲンのヒルデガルドの世界』(芸術選奨文部大臣賞、齋藤緑雨賞受賞)、『書国探検記』、『魔術的リアリズム』など、翻訳書に『パニッツァ全集』(全3巻)などがある。
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画にかいた餅を食べる話、辿りつけない料理屋の話、鯨飲馬食と断食絶食の話、人を食い人に食われる話など、食物をめぐって人びとが演じる滑稽譚、怪異譚のかずかず。エンサイクロペディストによる、ひと味ちがう美味随筆。
嘘ばっかり
絶対の探求―岡山の焼鳥
一品大盛りの味―尾道のママカリ
狐の嫁入り―愛宕下の豆腐
薬喰は禁物―横浜の牛肉
画餅を食う話―駒込の洋食
気違いお茶会―麻布の紅茶
飢えを見せる人―雑司ヶ谷の料理店
食うか食われるか―フライブルクのアラブ・パン
天どん物語―蒲田の天どん
笑食会ふたたび―鎌倉のきのこ
幻の料理―向島のどぜう
東は東、西は西―銚子の亀甲万
市場のユートピア―築地のうどん
家の中のロビンソン・クルーソー
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