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ちくま文庫

夏目漱石全集 4

紫の精とも呼ばれる美しい女性藤尾の凄絶な破局を描く「虞美人草」。足尾銅山での一青年の体験を綴る、漱石文学中の異色作「坑夫」。 【解説: 吉田精一 】

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02164-9

Cコード

0193

整理番号

-1-8

1988/01/26

判型

文庫判

ページ数

688

解説

内容紹介

我執と虚栄心のみ強く、他人を愛することのできない紫色の似合う女・藤尾の、凄惨な愛と破綻の姿を、絢爛たる文章とドラマティックな構成で描いて世評高い『虞美人草』。恋愛事件をひき起こして家を出奔した一青年の、周旋屋に誘われるまま入った足尾銅山での地獄の体験をつづった異色作『坑夫』。漱石文学において異彩をはなつ新聞連載第一作・第二作を併収。

目次

虞美人草
坑夫

著作者プロフィール

夏目漱石

( なつめ・そうせき )

1867-1916年。江戸・牛込馬場下横町(現・新宿区喜久井町)に生まれる。本名金之助。1893年、東京帝大英文科卒業。松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授を勤めたあと、1900年、文部省留学生としてイギリスに留学(1903年1月、帰国)。帰国後は東京帝大講師として英文学を講じながら、『ホトトギス』誌上に「吾輩は猫である」を発表。その後、朝日新聞に入社し、「虞美人草」「三四郎」などを連載、国民的大作家となる。主な作品に「坊っちゃん」「行人」「こころ」「それから」「門」などがある。

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