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ちくま文庫

太宰治全集 1

若い読者を魅きつけてやまない太宰文学のすべてを、文庫版で贈る初の全集。第一創作集「晩年」と 苦悩の時期 の「ダス・ゲマイネ」他を収録。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02251-6

Cコード

0193

整理番号

-12-1

1988/08/30

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

「私はこの短篇集1冊のために、10箇年を棒に振った。まる10箇年、市民と同じさわやかな朝めしを食わなかった。…私はこの本1冊を創るためにのみ生れた」(「もの思う葦」)。第1創作集『晩年』(昭和11年刊)と、それにつづく“苦悩の時期”に書かれた諸篇を収める。

目次

晩年
ダス・ゲマイネ
雌に就いて
虚構の春
狂言の神

著作者プロフィール

太宰治

( だざい・おさむ )

1909-1948。青森県北津軽郡の生まれ。本名津島修治。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東大仏文科に進む。この間、左翼思想に傾倒。「魚服記」「思い出」でデビュー。戦中から戦後にかけて「ロマネスク」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」など、次々と秀作を発表。流行作家としての栄光のさなかに自殺。

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