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ちくま文庫

太宰治全集 7

敗色濃い状況のなか、戦火に追われつつも旺盛な執筆活動がつづく。昭和19年7月「津軽」、20年2月「惜別」、同年6月完成の「お伽草紙」を収録。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02257-8

Cコード

0193

整理番号

-12-7

1989/03/28

判型

文庫判

ページ数

464

解説

内容紹介

昭和19年5月12日から6月にかけて、津軽地方を取材旅行、7月、「津軽」完成。12月、仙台に赴いて魯迅在留当時のことを調査、それをもとに20年2月、「惜別」によって若い日の魯迅の思想的苦悩と変転を描き上げる。引きつづく空襲警報下の3月、「お伽草紙」執筆にとりかかる。6月末、「お伽草紙」完成。敗色濃い状況のなか、戦火に追われつつも、旺盛な執筆活動はつづく。

目次

津軽
惜別
お伽草紙

著作者プロフィール

太宰治

( だざい・おさむ )

1909-1948。青森県北津軽郡の生まれ。本名津島修治。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東大仏文科に進む。この間、左翼思想に傾倒。「魚服記」「思い出」でデビュー。戦中から戦後にかけて「ロマネスク」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」など、次々と秀作を発表。流行作家としての栄光のさなかに自殺。

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