柳田國男
( やなぎた・くにお )柳田 國男:(1875―1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。
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かつて村における伝統的婚姻は恋愛結婚であった。―村内婚から遠方婚へ、聟入婚から嫁入婚へ、わが国の婚姻様式の沿革をたどりつつ、若者組・娘組の役割、恋愛技術の変遷、仲人の出現、婚礼儀式の風習を論ずる『婚姻の話』。巻末の「聟入考」は歴史学における民俗学の有効性と可能性を説いた注目すべき論考である。また現代は小家族制度に対して、近代以前の家はどのようなものであったか、産育の習俗、労働組織と家、家名と土地の関係など、家永続を願う民族特有のイエ観念を論ずる『家閑談』。ほかに婚姻と葬制に関する語彙集などを収録。
婚姻の話
家閑談
農村家族制度と慣習
親方子方
常民婚姻史料
葬制の沿革について
葬制沿革史料
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