柳田國男
( やなぎた・くにお )柳田 國男:(1875―1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。
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やわらかな肌ざわりと色彩に富む木綿の出現は、ごわごわとした麻の衣に慣れていた日本人の表情やものごし、感性にまで大きな変化をもたらした。芭蕉の「七部集」に見られる無数無名の女性たちの生活誌を資料として、新たなる日本文化史を構築した『木綿以前の事』。鏡餅はなぜ丸いのか、握飯はなぜ三角なのか、節供や式日の食べ物の持つ意味や、贈答品に添えるのしの起源など、食の習俗から日本人の心と信仰のありようを解き明かす『食物と心臓』。日常卑近な話題から日本文化の本質に迫る2名著ほかを収録する。
木綿以前の事
食物と心臓
手拭沿革
民間些事
稗の未来
米櫃と糧と菜
親の膳
小豆の話
塩雑談
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