柳田國男
( やなぎた・くにお )柳田 國男:(1875―1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。
loading...
播磨の街道筋に村の子として生まれ、やがて関東の利根川辺に移り住んだ柳田国男は幼ない頃からさまざまな方言現象に触れ、言葉にたいする鋭い感覚を育んできた。美しい豊かな表現のために言葉はどうあるべきか、郷土のよい言葉が埋もれ消えゆくのを惜しみ、これからの国語教育への提言をも含みつつ考察した方言研究の三名著。方言発生の理法と方言知識の利用を説く『方言覚書』。近世の新語の発生要因と日本人の造語力を考究した『国語史新語篇』。国語教育における標準語運動のありかたを示唆する『標準語と方言』ほか、「国語史論」を収録。
方言覚書
国語史 新語篇
標準語と方言
国語史論
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。