ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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TVとは無縁に育った息子が「フラッシュマン」に夢中になった。著者はそこから人間の「物語欲」について考えはじめる。時に〈不幸〉な状態を積極的に選ばせ、時に〈死〉をも甘美なものとして選びとらせる、人間の「物語欲」とはいったい何か―。「フラッシュマン」に始まって、三島由紀夫からアラビアのロレンス、ダイエットから恋愛までを縦横に語り明す物語論。中島梓のもっとも中島梓らしい一冊。
プロローグ または、何が彼女をそうさせたか
本文のためのいくつかのエピソード
若干のよけいなことども
フィクションについてのごたくと小説家の快楽
真説フラッシュマン、真説サー・カウラー
物語のはじまり(「本能がこわれた動物」である人間にとって、最大の本能は“自己幻想欲”である
誕生によって「楽園追放」された子どもは、世界との再度の一体化を求め続ける)
わが心のフラッシュマン―人は「自己自身のための物語」とは別に、純粋に「他者の物語」をも必要とする
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