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ちくま文庫

泉鏡花集成 8

——「絵本の春」「木の子説法」「半島一奇抄」ほか

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03178-5

Cコード

0193

整理番号

-34-8

1996/05/23

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

「絵本の春」「木の子説法」「半島一奇抄」「卵塔場の天女」「ピストルの使い方」「河伯令嬢」「古狢」「貝の穴に河童の居る事」他5篇。 <br /> 【解説: 種村季弘 】

目次

絵本の春
木の子説法
半島一奇抄
卵塔場の天女
ピストルの使い方
河伯令嬢
古狢
貝の穴に河童の居る事
白花の朝顔
夫人利生記
一景話題
おばけずきのいわれ少々と処女作
遠野の奇聞

著作者プロフィール

泉鏡花

( いずみ・きょうか )

1873-1939。本名鏡太郎。別名畠芋之助。金沢の生まれ。父は名人気質の彫金師。9歳のとき母を失う。明治24年、尾崎紅葉の門に入り「夜行巡査」「外科室」で認められる。ついで「照葉狂言」「草迷宮」「歌行燈」「婦系図」など。大正から昭和にかけて自然主義やプロレタリア文学がおこるなかに文壇とは遠いところで、幻想と怪異をもち、独特の文体美に支えられた偏奇性の強い文学を書きつづけた。

種村季弘

( たねむら・すえひろ )

種村 季弘(たねむら・すえひろ):1933-2004年。東京都生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な知識人として文学、美術、映画から魔術、神秘学にいたるまで多彩なジャンルにわたり執筆活動を展開した。著書に『ビンゲンのヒルデガルドの世界』(芸術選奨文部大臣賞、齋藤緑雨賞受賞)、『書国探検記』、『魔術的リアリズム』など、翻訳書に『パニッツァ全集』(全3巻)などがある。

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