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ちくま文庫

山田風太郎明治小説全集 3

——幻燈辻馬車(上)

隣に孫娘を乗せ、辻馬車を操る干兵衛が不意に姿を表わすとき、何かが起こる。薩長の大物、自由党の壮士、川上音次郎、そして二人の幽霊が……。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03343-7

Cコード

0193

整理番号

-22-3

1997/06/24

判型

文庫判

ページ数

400

解説

内容紹介

明治の東京、孫娘を横に乗せ辻馬車を走らせる元会津藩士、干潟干兵衛。この孫娘と祖父は大山巖、三遊亭円朝、坪内逍遥、川上音二郎、自由党壮士らが引きおこす事件に巻き込まれていく―。時代にはじかれてしまった者たちの哀愁。

著作者プロフィール

山田風太郎

( やまだ・ふうたろう )

1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。『警視庁草紙』などの明治を舞台にした小説や、『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』をはじめ死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。 2001年、尊敬する江戸川乱歩と同じ、7月28日没。

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