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ちくま文庫

色を奏でる

色と糸と織――それぞれに思いを深めて織り続ける染織家にして人間国宝の著者の、エッセイと鮮かな写真が織りなす豊醇な世界。オールカラー。

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03432-8

Cコード

0195

整理番号

-14-1

1998/12/03

判型

文庫判

ページ数

176

解説

内容紹介

17歳で機を習い、30過ぎて染色をはじめた作家が、長い歳月のうちに、内面に深く潜めた思いの数々を綴る珠玉のエッセイ。“植物から色が抽出され、媒染されるのも、人間がさまざまの事象に出会い、苦しみを受け、自身の色に染めあげられていくのも、根源は一つであり、光の旅ではないだろうか。”色と糸と織と。丹念な手仕事で「わたし」が染めあげられていく。心に響くエッセイと鮮かな写真。

目次

草木の生命
色をいただく
樹幹の滴り
伊吹の刈安
藍の一生
桜の匂い
野草の音色
くちなしの黄
緑という色〔ほか〕

著作者プロフィール

志村ふくみ

( しむら・ふくみ )

1924年滋賀県近江八幡生まれ。55年植物染料による染色を始め、57年第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年『一色一生』で大佛次郎賞受賞。86年紫綬褒章受賞。90年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。93年『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『色を奏でる』『小裂帖』『ちよう、はたり』『つむぎおり』など。

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