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ちくま文庫

内田百閒集成 6間抜けの実在に関する文献

——間抜けの実在に関する文献

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03766-4

Cコード

0195

整理番号

-12-7

2003/03/10

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

ドイツ語教師内田先生は詰め込み主義。自分の事は棚に上げ、「詰め込め、詰め込め、詰め込まざれば中は空っぽである。うんうん、うなされる程詰め込め」。そして忘れてしまうのは「構わない」(「忘却論」)。教室でのあれこれ、弟子、恩師や友人。法政大学騒動で離れてしまった森田草平との長年の交友を記した「実説艸平記」など、ほろ苦く懐しい一冊。

目次

間抜けの実在に関する文献
百鬼園師弟録
学校騒動記
学校騒動余殃
解夏宵行
三校協議会
漱石遺毛
虎の尾
漱石先生臨終記
湖南の扇〔ほか〕

著作者プロフィール

内田百閒

( うちだ・ひゃっけん )

1889-1971。岡山市の生まれ。本名は栄造。ペンネームは郷里の百閒川にちなむ。旧制六高在学中は俳句に親しむ。東大ドイツ文学科卒。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学等でドイツ語を教える。教師をやめたのち作家活動に入り、特異な幻想をつづった短編集「冥途」「旅順入城式」を発表。飄逸な「百鬼園随筆」によってひろく世に出た。借金術の大家で、鉄道好きとしても知られていた。

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