大川渉
( おおかわ・わたる )1959年生まれ。大阪で育つ。文筆家。早稲田大学卒業。酒場巡りや町歩きに関するエッセイや書評などを新聞・雑誌に執筆。無頼派の作家、作品に詳しい。著書に『下町酒場巡礼』『文士風狂録─青山光二が語る昭和の作家たち』『東京オブジェ』など。編集と解説を担当したアンソロジーに『聴雨・螢 織田作之助短篇集』『短篇礼讃 忘れかけた名品』がある。
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人が好きで、町が好きで、お酒が好きな三人が見つけた路地裏の下町酒場。大きな暖簾、太い文字、縁の丸くなったコの字形のカウンター、一人ぶらりと入ると、もつ焼きの煙が目にしみる。そこには人情話を肴に憩う人もいれば、ひとり酒を飲む人もいる。不況下の東京で今日も灯りをともす下町の酒場。大衆食堂も含めた42店を紹介する。
第1章 人情話を肴に今宵は憩う
第2章 こだわりに酔い、酒に酔い
第3章 立ち飲みブルースが聞こえる
第4章 わが麗し、セピア色の本格派
第5章 もつ焼きの煙が目にしみる
第6章 大衆食堂に懐かしい風が吹く
第7章 ふらふらと夕暮れ逍遙
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