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ちくま文庫

紙の中の黙示録

——三行広告は語る

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03853-1

Cコード

0136

整理番号

-14-6

2003/08/06

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

新聞の片隅に載る、尋ね人、求人、おわびなどの三行広告。ほんのわずかな活字の背後に潜む人間模様と社会の深層。そこには、昭和末からバブルに浮かれた頃の日本の本当の姿が見えてくる。外国人労働者や日雇い労働者の問題、求人情報の裏側、伝言ダイヤルなど、華やかさとはウラハラな時代の基層をリアルに描き出した傑作ノンフィクション。

目次

もう一つの社会面・三行広告
知られざる白書―お詫び 関係各位に多大なる御迷惑をかけ
黒枠広告は語らず―生前のご厚誼を深謝し
一億分の一の発光―太郎 父キトクすぐ帰れ
路上の三行広告―住所氏名年齢不詳、釜ヶ崎にて発見
怪しき行商人―高額所得者続々誕生
楽園行きの片道切符―高給優遇・とらばーゆしませんか
みえない街みえない人―外国人留学生大歓迎
ブリキの戦場・電柱広告―その角右へ三軒目
黄色い人別帳―愛に不信を感じたらお電話下さい
空飛ぶ伝言板―岡田有希子は本当に殺された
三行広告を支える人々

著作者プロフィール

佐野眞一

( さの・しんいち )

1947年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。時代をえぐりとるようなルポや、綿密な資料調査と粘り強い取材によって日本近現代史の巨大なテーマに正面から迫る作品を書き続けている。『旅する巨人』で大宅壮一ノンフィクション賞、『甘粕正彦 乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞を受賞。著書は『東電OL殺人事件』『阿片王――満州の夜と霧』 『あんぽん 孫正義伝』『劇薬時評――テレビで読み解くニッポンの了見』『別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判』他多数。

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