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定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05911-6

Cコード

0231

整理番号

311

2001/09/19

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

十九世紀後半、日本は植民地化の危機をしのぎ、かろうじて近代国家として独立することができた。その国家という枠組みは、今日、本当に時代遅れになってしまったのだろうか。そして「想像の共同体」や「創られた伝統」の真の意味とは何か。日常の生活感覚から国家の意義を問い直し、ユーラシア東辺部という地理的・歴史的環境に即した「この国のかたち」を考える。

目次

第1章 国家論の隘路(国家相対化論の隆盛
戦後の平和主義 ほか)
第2章 国家とは何か(国家は「実在」する
国家という制度の役割 ほか)
第3章 国民と民族(重層的なアイデンティティー
なぜ国民か ほか)
第4章 日本の国家をめぐって(国家建設と国際緊張
日本列島の国際緊張 ほか)

著作者プロフィール

坂本多加雄

( さかもと・たかお )

1950-2002年。名古屋市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。元学習院大学教授。日本政治思想史専攻。日本国家の来歴をどう位置づけるかをライフワークとした。1991年、本書でサントリー学芸賞と日経経済図書文化賞を受賞。『山路愛山』(吉川弘文館)、『象徴天皇制度と日本の来歴』(都市出版、読売論壇賞受賞)、『日本は自らの来歴を語りうるか』(筑摩書房)、『国家学のすすめ』(ちくま新書)など著書多数。

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