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ちくま学芸文庫

江戸の想像力

——18世紀のメディアと表徴

平賀源内と上田秋成という異質な個性を軸に、江戸18世紀の異文化受容の屈折したありようとダイナミックな近世の〈運動〉を描く。 【解説: 松田修 】

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08007-3

Cコード

0195

整理番号

-2-1

1992/06/24

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

近世的なるものとは何だったのか―。平賀源内と上田秋成という同時代の異質な個性を軸にしながら、博物学・浮世絵・世界図・読本といったさまざまなジャンルの地殻変動を織り込んで、江戸18世紀の外国文化受容の屈折したありようとダイナミックな近世の〈運動〉を描いた傑作評論。1986年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞作。

目次

はじめに 近世的なるものへ
第1章 金唐革は世界をめぐる―近世を流通するもの
第2章 「連」がつくる江戸18世紀―行動本草学から落語まで
第3章 説話の変容―中国と日本の小説
第4章 世界の国尽し―近世の世界像
第5章 愚者たちの宇宙―『春雨物語』の世界

著作者プロフィール

田中優子

( たなか・ゆうこ )

1952年神奈川県横浜市生まれ。1980年法政大学大学院博士課程(日本文学専攻)修了。法政大学社会学部教授(近世文学)。2014年4月から法政大学総長。『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年紫綬褒章受章。著書に、『江戸の想像力』(ちくま学芸文庫、芸術選奨文部大臣新人賞受賞)、『春画のからくり』『きもの草子』『張形と江戸女』(ちくま文庫)、『未来のための江戸学』(小学館101新書)、『グローバリゼーションの中の江戸』(岩波ジュニア新書)、『鄙への想い』(写真・石山貴美子、清流出版)など。

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