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ちくま学芸文庫

ニーチェ全集 5

——人間的、あまりに人間的1

ヴァーグナーとの訣別を決定づけた<<箴言集:アフォリズム>>。形而上学・宗教・芸術への徹底批判と既成の偶像の暴露心理学的解体を試みたニーチェ中期の思想。 【解説: 池尾健一 】

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08075-2

Cコード

0110

整理番号

-1-5

1994/01/10

判型

文庫判

ページ数

544

解説

内容紹介

『ニーベルンゲンの指輪』の上演に失望を隠しきれないニーチェは、いよいよヴァーグナーとの訣別を決意する。彼は、ますます昂進する持病の頭痛・胃痛・眼痛の療養もかねてイタリアへ避難し、友人との共同生活のなかで少しずつノートを書きためていった。それが、のちのちまでニーチェの文章形式を決定づけることになるアフォリズム集の第一作『人間的、あまりに人間的』であった。そこでは、形而上学・宗教・芸術(そして、ヴァーグナー)が徹底的に批判され、既成の偶像の暴露心理学的解体が試みられる。ニーチェ中期の思想の端緒。

目次

第1章 最初の事物と最後の事物について
第2章 道徳的感覚の歴史のために
第3章 宗教的生活
第4章 芸術家や著作家の魂から
第5章 高級文化と低級文化の徴候
第6章 交わりの中の人間
第7章 女と子ども
第8章 国家への一瞥
第9章 ひとりでいる人
友らの間で 終曲

著作者プロフィール

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