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ちくま学芸文庫

密教世界の構造

——空海 『秘蔵宝鑰』

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08149-0

Cコード

0115

整理番号

-7-1

1994/08/04

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

引法大師とよばれて古来多くの人びとに親しまれる空海は、日本の真言密教の開祖であり、古代日本の代表的知性である。本書は空海の主著『十住心論』の精髄を略述した『秘蔵宝鑰』をとりあげ、宗教者としての空海の存在と、人間精神の発達を十段階に分けて論じた雄大な密教体系に、現代の視点から肉薄する。

目次

1 空海の生涯
2 空海の思想―その基本的立場
3 秘蔵宝鑰について
4 人間の自覚
5 倫理以前の世界
6 倫理的世界
7 宗教心の目ざめ
8 無我を知る
9 おのれの無知を除く
10 人びとの苦悩を救う
11 一切は空である
12 すべてが真実である
13 対立を超える
14 無限の展開
15 全体系の構成内容
16 十住心批判の現代的意義
空海略年譜

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