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ちくま学芸文庫

異人論

——民俗社会の心性

「異人殺し」のフォークロアの解析を通し、隠蔽され続けてきた日本文化の「闇」の領野を透視する。新しい民俗学誕生を告げる書。 【解説: 中沢新一 】

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08218-3

Cコード

0139

整理番号

-4-1

1995/06/07

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

異人=妖怪=神とは。「異人殺しのフォークロア」をキー・コンセプトに、これまでの学問が隠蔽、無視し続けてきた日本文化の「闇」の相貌、記憶から抹殺されてきた精神の深層を、鋭利に浮上させる刺激的な論考。ニューウェーヴ民俗学の誕生。

目次

1 異人の民俗学(異人殺しのフォークロア―その構造と変容)
2 異人の説話学(恐怖の存在としての女性像―化物退治譚の深層
猿聟への殺意―昔話における「主題」と民俗社会)
3 異人の人類学(異人論への人類学的視点 折口信夫の「マレビト」再考
簑笠をめぐるフォークロア―通過儀礼を中心にして)
4 異人論の展望(妖怪と異人―新しい妖怪論のために)

著作者プロフィール

小松和彦

( こまつ・かずひこ )

1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院(社会科学研究科)博士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。民俗学、文化人類学双方を視野に入れ、一貫して鬼、妖怪、呪術、憑依といった日本文化の奥深くに潜む「闇」を透視し、日本人の心性を浮かび上がらせる特異な文化論を展開している。主な著書に『神々の精神史』『憑霊信仰論』『異人論』『悪霊論』『神隠しと日本人』『妖怪学新考』『百鬼夜行絵巻の謎』など。

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