ちくま学芸文庫

古代ギリシア哲学講義
─生きるヒントを求めて
三嶋輝夫
著
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1,549
円978-4-480-08306-7
0122
-8-1
1996/11/07
文庫判
0
頁黒海とカスピ海に挾まれたカフカース、シルクロードの舞台・中央アジアのイスラーム世界は、かつてロシア帝国の領土だった。1917年の革命後ソビエト連邦に組みこまれたが、そこにはイスラームに帰依しながら独自のナショナリズムを保持する多くの民族が暮らしていた。ムスリムとしてのアイデンティティのもとで民族自決を目指したかれらは、ボリシェヴィズムといかに関わりあっていったのか。接近と離反、希望と挫折―複雑に絡み合う『イスラーム・ナショナリズム・社会主義』のトリアーデを、周縁民族の視角から記述する。ソ連崩壊をうけてにわかに紛争の火種となった地域の「問題の本質」を、ソ連解体と冷戦終結以前に提起した先駆的論考。
序 ロシアとイスラーム世界
第1部 「オリエント」のなかのロシア革命(イスラーム世界から見たロシア革命70年
ロシア革命と中東)
第2部 アナトリアのボリシェヴィキ(エフェたちのパルチザン
緑軍と「不可能な革命」)
第3部 スルタンガリエフ異聞(スルタンガリエフとムスリム赤軍
もうひとつの「ディアスポラ」とエスニシティ
ソ連のなかの「オリエンタリズム」)
第4部 スーフィーとコミサール(ヴァイソフ神軍考
カフカースのスーフィー)
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