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ちくま学芸文庫

忠誠と反逆

——転形期日本の精神史的位相

開国と国家建設の激動期における、自我と帰属集団への忠誠との相剋を描く表題作ほか、幕末・維新期をめぐる諸論考を集成。 【解説: 川崎修 】

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08398-2

Cコード

0131

整理番号

-13-1

1998/02/10

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

開国の時期における、自我の原則と所属する集団・制度への忠誠との相剋を描き、忠誠と反逆という概念を思想史的に位置づけた表題作のほか、幕藩体制の解体期から明治国家の完成に至る時代を対象とした思想史論を集大成。『古事記伝』のなかに、近代にいたる歴史意識の展開を探る「歴史意識の『古層』」を付す。

目次

忠誠と反逆
幕末における視座の変革―佐久間象山の場合
開国
近代日本思想史における国家理性の問題
日本思想史における問答体の系譜―中江兆民『三酔人経綸問答』の位置づけ
福沢・岡倉・内村―西欧化と知識人
歴史意識の「古層」
思想史の考え方について―類型・範囲・対象

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