宮元啓一
( みやもと・けいいち )宮元 啓一(みやもと・けいいち):1948年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。現在、國學院大學名誉教授。専攻、インド哲学・仏教学。主な著訳書に『仏教誕生』、『インド哲学の教室』、『わかる仏教史』、『新訳 ミリンダ王の問い』、『インド哲学教室①インドの死生哲学』、『インド哲学教室②インドの唯名論・実在論哲学』などがある。
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常人では思いもつかない、あるいは、思いついたとしてもとうてい実行できそうにもないことを、敢然とまた平然とやってのけてしまった、という逸話をもつ僧たち―孔雀の咒法を駆使した役小角、神通力の持ち主行基、空を飛ぶ陽勝、奇行に奇行を重ねた増賀、苦行の末に験力を発揮した空也など、歴史の表舞台に現れることはほとんどなかったが、人々の口伝えのなかにその「異能の人」「反骨の人」「隠逸の人」の姿をしっかりと刻印していった者たち。豊饒な説話世界のなかに、こうした奇僧たちの像を探し求めつつたどる、もうひとつの日本仏教史。
異能の人(役小角
行基
陽勝
仙人群像)
反骨の人(玄賓
性空
叡実
増賀
西行)
隠逸の人(空也
教信
理満
千観
平等
東聖
徳一と行空)
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