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ちくま学芸文庫

メルロ=ポンティ・コレクション

意識の本性を探究し、生活世界の現象学的記述を実存主義的に企てたメルロ=ポンティ。その思想の粋を厳選して編んだ入門のためのアンソロジー。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08468-2

Cコード

0110

整理番号

-1-1

1999/03/10

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

メルロ=ポンティの思想の魅力は、言いえないものを言うために傾ける強靱な思想的な営為にある。彼の思考の根幹にあるのは、客体であるとともに主体であり、見る者であるとともに見られるものであるという「身体」の両義性を考え抜こうとする強い意志である。この「身体」という謎によって開ける共同の生と世界の不思議さ。

目次

言語について(表現としての身体と言葉
言葉の問題)
身体について(問い掛けと直観
絡み合い―キアスム)
自然について(自然の概念)
政治と歴史について(プロレタリアから人民委員へ
歴史の理論のための資料
個人の歴史と公共の歴史における「制度」)
芸術について(セザンヌの疑い)

著作者プロフィール

モーリス・メルロ=ポンティ

( めるろ=ぽんてぃ,もーりす )

1908~61年。高等師範学校卒業。実存哲学、現象学的思想を代表するフランスの哲学者。人間の行動、身体、言語、藝術などについて深い哲学的洞察を示し、さまざまな文化領域にいまなお大きな影響を及ぼし続けている。サルトルとともに雑誌『レ・タン・モデルヌ』を創刊し、多くの政治的発言も行なう。著書に『行動の構造』『知覚の現象学』『シーニュ』『眼と精神』など多数。

中山元

( なかやま・げん )

中山元(なかやま・げん)1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。著書に『思考の用語辞典』などが、訳書にカント『純粋理性批判』、ハイデガー『存在と時間』などがある。

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