四方田犬彦
( よもた・いぬひこ )四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。
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漫画を漫画たらしめている内的法則とは何だろうか。いかなる約束事が漫画を絵画や小説、映画とたがわせ、アニメーションやイラストレーションといった隣接ジャンルと異なったものに仕立てあげているのか。物語の内容をひとまずおいて、物理的に漫画を築きあげている線(ふき出しやコマの配分、速度の表象など)と色彩(黒と白、色の有無)などを通して漫画を論じ、漫画を形作る「文法」とは何であるかを考える。戦後から現在までの作品を分析した漫画表現論。
映画の隣人/画面の成立/運動の分割/コマの配分/コマの逸脱/速度の表象/瞬間の変身/紙の幻術/風船と主体/風船の諸相/風船によらない伝達/オノマトペの問題(1)/オノマトペの問題(2)/登場人物の顔/鼻の変遷/眼の系譜/吐息と汗/登場人物のコード/氾濫する分身/黒と白/色彩の諸相/文体について(1)/文体について(2)/作者の肖像/漫画と絵画
1 シャアウッドはどこへ行ったか――漫画に見る〈原っぱ〉と路地
2 偉大なる旅行家の猿――『西遊記』はどう描かれてきたか
3 カタストロフとその後――廃墟としての未来社会の映像の変遷
あとがき
文庫版のためのあとがき
図版索引
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