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ちくま学芸文庫

レヴィナス・コレクション

人間存在と暴力について、独創的な倫理にもとづく存在論哲学を展開し、現代思想に大きな影響を与えているレヴィナス思想の歩みを集大成。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08491-0

Cコード

0110

整理番号

-4-1

1999/05/10

判型

文庫判

ページ数

544

解説

内容紹介

人間は「イリヤ」(ある)という非人称の牢獄から逃がれることが可能か。深いユダヤ的体験からハイデガー哲学との対決を通して、人間存在と暴力について根源的な問いを発し、独創的な倫理哲学を展開して「他者」の発見にいたるレヴィナスの思想の歩み、その40年の哲学的成果、「フライブルク、フッサール、現象学」「逃走論」「ある」「時間と他なるもの」「存在論は根源的か」など、21篇を集大成。

目次

エトムント・フッサール氏の『諸構想』について
フライブルク、フッサール、現象学
ヒトラー主義哲学に関する若干の考察
書評(『哲学と現象学年誌』
ルイ・ラヴェル『全的現前』)
マイモニデスの現代性
逃走論
書評(スピノザ、中世の哲学者)
すべては空しいか
ある〔ほか〕

著作者プロフィール

エマニュエル・レヴィナス

( れヴぃなす,えまにゅえる )

1906年リトアニア生まれのユダヤ人哲学者。フッサールとハイデガーに現象学を学び、フランスに帰化。第二次世界大戦に志願するがドイツの捕虜収容所に囚われて4年を過ごし、帰還後、ユダヤ人を襲った災厄を知る。ソルボンヌ大学等で教鞭をとる。『超越・外傷・神曲』『時間と他者』『実存の発見』『全体性と無限』など著書多数。95年没。

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