伊藤義教
( いとう・ぎきょう )1909年山口県生まれ。イラン学者。文学博士、京都大学名誉教授、日本オリエント学会名誉会員、浄土真宗本願寺派明恩寺第17世住職。福井中学、姫路高校を経て、京都大学文学部入学、梵語梵文学を専攻。榊亮三郎、足利惇氏に師事。京都大学退官後は京都産業大学、大阪外国語大学、東海大学でも教鞭を執った。1996年京都に没。主要著・訳書に『古代ペルシア』、『ゾロアスター研究』等があり、論文も多数。
loading...
西方から東方へ。ペルセポリスから飛鳥へ。古代のアジア世界では、現代人の想像をはるかに超えて人・物・情報の往来が頻繁だった。土木・工芸の先進技術、エグゾティックな意匠や宗教儀礼、占星術…来日ペルシア人の足跡は驚くぼど多く、広い。彼らの名や身分や職能は?そして肝腎のゾロアスター教は本当に伝来したのだろうか?魅力的な古代史のトピック、今なお決着をみない謎にイラン学の高度な成果をもって取り組んだ、碩学による精緻な考証。待望の新装版。
1 大和朝廷とゾロアスター教徒の来日
2 明日香の古影―イラン要素の虚像と実像
3 正倉院の屏風
4 二月堂の修二会
5 ホロスコープ
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。