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ちくま学芸文庫

暗殺者教国

——イスラム異端派の歴史

政治外交手段として暗殺をくり返したニザリ・イスマイリ教国。広大な領土を支配したこの国の奇怪な活動を支えた教義とは?

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08656-3

Cコード

0122

整理番号

-21-1

2001/07/10

判型

文庫判

ページ数

240

解説

内容紹介

ニザリ・イスマイリ教国を奇怪という言葉だけで片付けるわけにはいかない。暗殺を政治手段とするこの王国は、10世紀末から13世紀央まで、バグダードのカリフ朝に拮抗する宗教的権威をもった。武力的・政治的にはセルジューク帝国と対抗し、世界の3分の2を当時席捲したモンゴル帝国とも敵対した。つまりこの暗殺者教国は、決して一時的、変則的現象とはみなせないのだ。ならば、この教国の奇怪な活動の基底には何があったのか―その全貌に迫る。

目次

ゴールバント渓谷のイスマイリ派
アッサシン(暗殺者)の由来
ニザリ教団とその開祖
暗殺者の王国
ニザリとセルジューク・トルコ族
チンギス・ハーンの中央アジア征伐
首都カラコルム
モンゴル将軍ギドブハ
ニザリ教団の滅亡
天文学者と歴史家の邂逅
ギドブハの死
イスマイリの復興
ニザリ思想の系譜と展開
ニザリ城寨の遺蹟

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