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ちくま学芸文庫

啓蒙主義の哲学 (下)

啓蒙主義を貫く思想原理とは何か。自然観、人間観から宗教、国家、芸術まで、その統一的結びつきを鋭い批判的洞察で解明する。 【解説: 鷲見洋一 】

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08772-0

Cコード

0110

整理番号

-22-2

2003/04/09

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

啓蒙主義は、すでに乗り越えられた浅薄な思想なのか。のちの思想家たちから「反省哲学」「過去の思想」という烙印を押されてきたが、はたしてそうか。18世紀啓蒙主義の「明るい鏡」を現代批判の鏡として位置づけ、自らそれとの内面的対決を果たした著者は、批判精神に満ちた鋭い洞察力で、啓蒙主義の思考形式から「美学」の誕生までの諸側面を余すところなく分析し、その統一的結びつきを解明する。哲学者カッシーラーが従来の批判を排し、啓蒙主義思想の再評価を打ち立てた古典的名著。文庫化にあたり全編改訳。下巻は啓蒙主義の歴史観、国家観・

目次

第5章 歴史的世界の征服
第6章 法、国家および社会(法の理念と不可譲な基本権の原理
社会契約の思想と社会科学の方法)
第7章 美学の基本問題(「批判の時代」
古典主義美学と美の客観性の問題
趣味の問題と主観主義への傾斜
直観の美学と天才の問題
悟性と想像力―ゴットシェートとスイス人批判家たち
体系的美学の確立―バウムガルテン)

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