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ちくま学芸文庫

奇想の図譜

——からくり・若冲・かざり

北斎、若冲、写楽、白隠、そして日本美術を貫く奔放な「あそび」の精神と「かざり」への情熱。奇想から花開く鮮烈で不思議な美の世界。 【解説: 池内紀 】

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08909-0

Cコード

0171

整理番号

-7-2

2005/04/06

判型

文庫判

ページ数

320

解説

内容紹介

日本の美を貫くモチーフはなにか。『奇想の系譜』でセンセーションを巻き起こした当代一の美術史家が、縄文土器以来の歴史を渉猟しつつ、日本美術の独創的なおもしろさを掬いとり、その源泉を探る。をこ絵、絵巻、屏風絵から若冲、白隠、写楽、北斎の作品まで、そこに伏流する日本人の好奇心、奔放で闊達な「あそび」の精神、現世を金色の浄土に変化させる「かざり」への情熱を縦横に論じる。奇想から花開く鮮烈で不思議な美の世界へ読者をいざなう、刺激的な日本美術案内。

目次

1 自在なる趣向(北斎のワニザメ
波の変幻
浮世の眺め―舟木家本「洛中洛外図」
「からくり」のからくり)
2 アマチュアリズムの創造力(若冲という「不思議の国」―「動植綵絵」をめぐって
稚拙の迫力―白隠の禅画
写楽は見つかるか?―ある架空の問答)
3 「かざり」の奇想

著作者プロフィール

辻惟雄

( つじ・のぶお )

1932年、名古屋市生まれ。美術史研究家。東京大学大学院美術史博士課程中退。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長などを歴任。ユニークな視点で、従来あまり注目されてこなかった日本人の美意識、日本美術におけるエキセントリックな表現や「かざり」「アニミズム」などの遊びの精神の発掘を行なう。主な著書に『奇想の系譜』『奇想の図譜』(ちくま学芸文庫)、『日本美術の歴史』(東京大学出版会)、『奇想の発見』(新潮社)などがある。

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