渡邊二郎
( わたなべ・じろう )昭和6-平成20年。東京大学文学部哲学科卒業。同大学文学博士。東京大学文学部教授、放送大学教授等を歴任。実存主義、解釈学、フッサール、ハイデッガー等について著書多数。訳書にフッサール『イデーンⅠ-1・2』、『イデーンⅢ』、ハイデッガー『存在と時間』(共訳)等がある。『渡邊二郎著作集』全12巻(筑摩書房)が刊行されている。
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哲学的に思考するとは、西洋諸思想の紹介や研究の謂いではない。現代を生きる私たちが、身近な現実の諸問題と向き合って、そこから、いかに人間的な生き方の筋道を立てていったらいいのかを、基本から考え直すことではないか。日常の生活実感や関心から出発しながら、人生観や世界観上の問題を探究すること、私たちの存在経験を凝縮させ精練していくことで、新たな哲学的な視野や見方は提起されてきた。哲学的で根源的な思考が、いま開始する。
現代とはどういう時代か
科学とは何か
技術の光と影
自然の生命の大切さ
脳と心
人間の内面性
生きる根拠
悪の問題
行為の規範
人生の苦悩について
情念の問題
死について
歴史のゆくえ
祈りと希望
神はあるか
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