親鸞・普遍への道  ─中世の真実

阿満 利麿

親鸞の信を生きるとは

絶対他力の思想はなぜ、どのように誕生したのか。日本の精神風土と切結びつつ普遍的救済への回路を開いた親鸞の思想の本質に迫る。
【解説: 西谷修 】

親鸞・普遍への道  ─中世の真実
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0115
  • 整理番号:ア-9-4
  • 刊行日: 2007/04/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-09053-9
  • JANコード:9784480090539
阿満 利麿
阿満 利麿

アマ トシマロ

1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、現在明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。専門は日本精神史。『宗教の深層』『宗教は国家を超えられるか』『法然の衝撃』『親鸞・普遍への道』『歎異抄』『親鸞からの手紙』(以上、ちくま学芸文庫)、『法然入門』『仏教と日本人』『無宗教からの『歎異抄』読解』『日本人はなぜ無宗教なのか』『人はなぜ宗教を必要とするのか』(以上、ちくま新書)、『社会をつくる仏教』(人文書院)、『選択本願念仏集』(角川ソフィア文庫)など著書多数。

この本の内容

親鸞はいかなる人物か。その思想はどのような今日的意義をもっているのか。親鸞に親しむほどに既成教団を否定せざるをえず、浄土真宗の末寺に生まれながらあえて寺院を離れた著者が、一市民として全存在をかけて親鸞の求道に分け入る。自己の無力を知り弥陀の本願に依ることでどのような者も救われるという「絶対他力」の教えは、ケガレを忌み、占い、苦行や作善、祖先崇拝に救いを求めた中世人に、いかばかりの衝撃をもたらしたか。中世の「聖なる世界」の構造をトータルに把握し、そのなかで親鸞が切り開いた「絶対他力」という「普遍への回路」を明らかにする、渾身の著。

この本の目次

序章 柳田國男と真宗
第1章 忌みの風土と専修念仏の誕生
第2章 宿業から煩悩へ
第3章 幻想としての浄土
第4章 仮の認識
終章 中世の真実

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