ヘルマン・ワイル
( わいる,へるまん )1885-1955年。ドイツ生まれ。ゲッチンゲン大学でヒルベルトのもとに学ぶ。1933年アメリカ亡命、プリンストン高等研究所で教授。数学者・物理学者・哲学者。作用素のスペクトル理論・群の表現論・リーマン面の理論などのほか、量子力学や相対性理論など物理学にもその力量を横溢させた。一般相対性理論と電磁気学を統一させるゲージ理論の草分けとしても著名。
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1,650
円978-4-480-09061-4
0142
-12-1
2007/04/10
文庫判
480
頁ヒルベルトを数学の父に、フッサールを哲学の母にもったワイルは、数学の詩人とも呼ばれ、思?ヘと表現力において他の追随を許さなかった。その卓越した力量は、一般相対性理論によってドラスティックに変革された空間・時間・物質の関係をみごとに統一的に叙述し、理論生みの親アインシュタイン以上にその本質を描ききったとも評された。本書は、その思考過程や縦横に展開された思索の深さを学ぶための最良のテキストとして評価が高い。翻訳は難解な原著をよく咀嚼し、懇切にその叙述が補われていることでも知られ、理論をめざす学生への格好の贈り物となっている。
第1章 ユークリッド空間:数学的定式化と物理学における役割(同等概念と空間概念
アフィン幾何学の基礎
n次元幾何学の概念。線形代数。二次形式 ほか)
第2章 距離連続体(非ユークリッド幾何学について
リーマン幾何学
平行移動と曲率 ほか)
第3章 空間および時間の相対性(ガリレイの相対性原理
時間的に変化する電磁場の電気力学。ローレンツの相対性理論
アインシュタインの相対性原理 ほか)
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