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定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09065-2

Cコード

0141

整理番号

-28-1

2007/05/09

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

数学の発展は、はたして自律的なものだろうか?20世紀後半の著名な科学史家トーマス・S・クーンの薫陶をうけた数学史家が、数学の内容を広く文化史―社会史の中に読み解いた挑戦的な著作。古代オリエント数学とギリシャ数学の連続性・非連続性、数学者の道具箱としての幾何学的解析、中世西欧数学に近代的解釈を読み込むことへの疑念、近世西欧の代数的思考法の思想史的背景、振子時計設計の際の数学的理論家と職人との確執、コンピュータ計算思考の誕生にまつわる複合的史話、をスリリングに語る。数学史研究の現代的最前線を日本の読者に伝えようとする待望のオリジナル編集。増補新版。

目次

第1章 バビロニアの代数―形式対内容
第2章 ギリシャの幾何学的解析のもうひとつの見方
第3章 中世ヨーロッパの数学
第4章 17世紀における代数的思考法の始原
第5章 クリスティアーン・ホイヘンス―時間と海上経度の測定
第6章 計算・思考・コンピューター計算的思考―コンピューター計算科学の17世紀的パースペクティヴ

著作者プロフィール

佐々木力

( ささき・ちから )

1947年宮城県生まれ。東北大学大学院で数学を学び、プリンストン大学Ph.D.(歴史学)。東京大学大学院総合文化研究所(数理科学研究科兼担)前教授。オイラー研究所名誉所長。著書:『科学革命の歴史構造』、『近代学問理念の誕生』(サントリー学芸賞)、『科学論入門』(以上、岩波書店)、『デカルトの数学思想』(東京大学出版会)、『数学史入門』、『21世紀のマルクス主義』(以上、ちくま学芸文庫)、Descartes’s Mathematical Thought(Kluwer Academic Publishers), Introducao a Teoria da Ciencia (Editora da Universidade de Sao Paulo,上記『科学論入門』のポルトガル語版)ほか。

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