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ちくま学芸文庫

日本の百年2 わき立つ民論 1877―1889

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09072-0

Cコード

0121

整理番号

-9-2

2007/07/10

判型

文庫判

ページ数

544

解説

内容紹介

開国以来、日本の歩んできた100年、そこに生きた人々、当時の雰囲気、世相風俗を浮き彫りにした、臨場感あふれる迫真のドキュメント。公式記録や史料、体験談、新聞、雑誌、回想録、流行歌にいたるまで多方面から取材し、時代の種々相を写し出した記録現代史全10巻。復刊を待望された名著の文庫化。第2巻は、政府が近代的国家制度を整備するさなか、西南戦争の勃発を契機に澎湃としてわき起こった自由民権運動の時代。この運動は、鹿鳴館のはなやかな舞踏会風景と交錯しつつ、多くの矛盾や夾雑物を内包しながらも野性的なエネルギーを爆発させて、近代日本史上最大の政治運動として渦巻く。

目次

よしや南海苦熱の地でも
第1部 自由民権の季節(不安と動揺の渦中で
国会開設をめざして ほか)
第2部 すすむ開化、ゆらぐ農村(地方政治の衣がえ
国民皆兵の名の下に ほか)
第3部 鹿鳴館の内と外(鹿鳴館時代
新日本の青年像 ほか)

著作者プロフィール

松本三之介

( まつもと・さんのすけ )

松本 三之介(まつもと・さんのすけ):1926年茨城県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学名誉教授。専門は日本政治思想史。著書に『国学政治思想の研究』『天皇制国家と政治思想』(ともに、未來社)、『近代日本の知的状況』(中央公論社)、『近世日本の思想像』(研文出版)、『明治思想における伝統と近代』『吉野作造』(ともに、東京大学出版会)、『明治精神の構造』(岩波現代文庫)、『「利己」と他者のはざまで──近代日本における社会進化思想』『増補 明治思想史』(ともに、以文社)など。

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