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ちくま学芸文庫

美術で読み解く 聖母マリアとキリスト教伝説

衝撃の歴史を暴く!

キリスト教美術の多くは捏造された物語に基づいていた! マリア信仰の成立、反ユダヤ主義の台頭など、西洋名画に隠された衝撃の歴史を読む。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09263-2

Cコード

0116

整理番号

-15-4

2009/12/09

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

聖書の解説から西洋名画の見方が大きく変わる、楽しい3冊シリーズ。第3弾は「聖母マリア」篇。イエスを「神の子」とする解釈はどのようになされたのか、樹木の育たない荒野の中の町・エルサレムではたして十字架を作りえたのか?マリアの処女性を強調する伝説、神とその背後にある「三位一体」説、「神の子殺し」の罪状をユダヤ民族へと巧妙に転嫁した初期キリスト教の物書きたち…。名画の裏に隠されたキリスト教の衝撃の歴史を読む。カラー口絵付、学芸文庫オリジナル。

目次

第1章 聖母マリアの誕生物語
第2章 カタコンベとドウラ・エウロポス
第3章 ラベンナのモザイク画―裸のイエス
第4章 「三位一体の教え」と「醜悪なる神」の登場
第5章 聖十字架伝説―十字架の発見物語
第6章 「神の子殺し」の告発と救いのないキリスト教美術
ウェブから世界の名画を引きだそう

著作者プロフィール

秦剛平

( はた・ごうへい )

1942年生、現在、多摩美術大学名誉教授、ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー、ヨセフス・セミナー運営委員、ヘレニズム・ユダヤ教部会運営委員(聖書文学協会、アメリカ)。著書:『旧約聖書続編講義』(リトン)、『描かれなかった十字架』、『あまのじゃく聖書学講義』(いずれも青土社)、訳書: 『ユダヤ戦記』全3分冊、『ユダヤ古代誌』全6分冊(いずれもちくま学芸文庫)、フィロン『フラックスへの反論+ガイウスへの使節』、エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』(いずれも京都大学学術出版会)ほか多数。

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